
私が英語初心者から独学でTOEIC945点取得に至るまでにやってきた勉強法をまとめました。
全てやる必要はありませんが、なにか1つでも参考にして頂ければと思います。
スコアアップに伸び悩んでいる方の突破口に繋がれば幸いです。
TOEICに学歴、頭の良さなど関係ありません。
毎日、コツコツと努力をすれば必ず目標点にたどり着けます。
努力を積み重ねて目標点を獲得しましょう!
この記事の目次
気構え編
目標点、達成期間を決める
まずは、「目標点」と「達成日」を明確にしましょう。
例)1年後にTOEIC860点(Aクラス)
この2つを決めると、決めないとでは伸びが変わってきます。
もちろん、目標点と達成日を明確にしただけでは英語力が伸びるわけではありません。
しかし、目標を明確化することにより、
「なにがなんでも達成してやるぞ!」という熱意と、
「絶対に達成しなければいけないんだ!」という危機感が生まれ、
TOEICの勉強に情熱を注ぐことができます。
私はカレンダーにも目標と達成日を記載し、
残り何日なのかを常に意識しながら学習を行いました。
一度立てた目標は下げない
私はTOEIC900点を目標に掲げた後は一度も目標を下げませんでした。
目標を下げる事は簡単なので、いつでも容易にできます。
ですが、目標を下げてしまう事によって
高い目標を掲げていた時よりも熱意と危機感が薄れて
楽な方向に流れてしまうのが人間です。
目標は適当に立てず、一度決めたらその目標に向けて力を注ぎ込んでください。
いつでも変更可能な適当な目標を立ててしまうと、狙いがなかなか定まりません。
最終目標を900点に設定し、
小さい目標として500点、600点、700点、800点と順を追っていく事は全く問題ないと思います。
目標達成への扉を開け、目標達成しない道への扉を閉める
目標達成を目指すにあたって本格的に覚悟を決めましょう。
「残された道は、目標点数を取る道のみ。途中放棄という選択肢はない」、と。
「やめる」と言う選択肢を消す事によって、さらに追い討ちをかけます。
自ら目標点を取りに行く
「受け続ければ、いつかは目標点に達成できるだろう」
という気持ちでいると目標が逆に遠ざかっていってしまいます。
目標が自分の所にやってくるのを待つのではなく、自ら目標を掴みにいきましょう。
TOEICをできる限り受ける
TOEICは年10回開催しています。
そのため、目標達成日がだいぶ先であればその間に幾度かTOEICを受験する事が可能だと思います。
私も、目標達成期間までに数回TOEICを受験しました。
受験回数が多くなると
・テストの雰囲気に慣れてあまり緊張しなくなる
・自分の弱点がわかる(時間が足りない、リスニングが弱いなど)
といった課題が見つかります。
1回1回を課題を見つけるために全力で臨みましょう。
疲れていても勉強を毎日継続する
私は少し強引なところがありましたが、疲れていても勉強は毎日継続しました。
1度に21時間勉強するよりか、1週間毎日3時間行ったほうが必ず延びます。
勉強続きで疲れてしまった時には休息を取っていましたが、
あくまでも勉強の休憩と割り切っていました。
ずっと休憩をしてしまうと人間は自分に甘いもので、
すぐサボり癖がついてしまいます。
休憩も時間を決めて取ることをお勧めします。
「やるときはやる、やらない時はやらない」といった、ON/OFFの切り替えが必要です。
TOEICを勉強する事が目的ではない。TOEIC900点を取るために勉強をする
サッカー選手はサッカーをすることが仕事ではありません。
勝つ事が仕事。
ビジネスマンは仕事をする事が仕事ではありません。
結果を出すことが仕事。
これと同様に、
TOEICの勉強も、勉強すること自体が目的ではありません。
目標点を取る為に勉強するのです。
TOEICの勉強に専念する
目標点数を取得するまでの間、TOEICの勉強に専念しましょう。
私の場合文法や発音、単語覚え等の英語の基礎となる部分は
TOEICの勉強を始める前に終らせておきました。
基礎固め段階の時に使った教材や学習法はこちらをご覧下さい。
→ TOEIC900点までの勉強法
TOEICの勉強をしている間はラジオ英会話や英検の勉強など
TOEIC以外の英語学習は基本的に行っていません。
TOEICで早く結果を出すためには、TOEICの勉強に専念したほうが良いと感じています。
楽な方法なんてない。 地道な努力を続ける
「勉強無しでTOEIC高得点取得!」なんて言う幻想物語はありません。
また、急激に伸びることもありません。
地道な努力が必要です。
時間と言う代償を支払って、
地道に学習を続ける事が良い結果につながってきます。
常に向上心を持ち続ける
間違えた問題をただチェックして終わらせるのではなく、なぜ間違えたのかその理由を常に求めて取り組みましょう。
間違った問題をそのままにしておくと、また同じ問題で間違ってしまいます。
1回1回の勉強を大切にし、1回の勉強で必ずなにかを吸収することを心がけてみて下さい。
やる前からできないと思わない。出来ないと思ったらその時点で負け
頭の良さ、英語歴、勉強が苦手なんて一切関係ありません。
事実、センター試験、大学受験を経験したことのない最終学歴が高卒の私でもTOEIC900点を取ることができました。
やる前から諦めないでください。
中途半端に行わず、自分を信じて努力を積み重ねれば必ず目標点にたどり着けると信じています。
各パート対策 編
リスニングパート
Part1(写真描写問題)
問題数:10問
問題形式:1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。
解答方法:4つの説明文のうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
「写真の見方」、「答えの予測」、「出題される選択肢の英文に注意」を意識する
私の場合Part1は、公式問題集を中心に使って対策を行いました。
対策を行う上で意識した事は、「写真の見方」と「答えの予測」「出題される選択肢の英文に注意」の3つです。
写真の見方
全体をみるクセをつけます。
最初は中央部分にしか目がいきませんでしたが、色んな所に注目する事によって不意な問題にも対応できるようになりました。
この画像であれば、
・中央に座っている女性はメガネをかけている
・テーブルの上にカップが置いてある
・後方に男性が立っている
・服装にも注目する
といった感じに大きな視点が大事です。
設問の答えを予測する
注目した箇所を基準に、どんな説明文が放送されるか可能な限り予測しておきます。
公式問題を何度も復習して、様々なパターンの選択肢をストックしておくと本番でも予測がしやすくなります。
出題される選択肢の英文に注意する
主に文法面に関してです。
Part1によく登場する
受け身の進行系(be being done)「〜されているところ」と
受け身の完了系(have been done)「〜された状態」
は音、文法が似ているため、要注意です。
また、発音が似ている単語にも注意が必要です。
Part2(応答問題)
問題数:30問
問題形式:1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。
解答方法:設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
問題、選択肢が読まれるタイミングをつかむ
短い会話文が次から次へと流れるため、
どのタイミングで問題が流れ、どのタイミングで問題に対する返答の選択肢が流れるか
を意識しながら対策を行いました。1度しか放送されないため、かなりの集中力が必要です。
Part2は移動中でも対策が可能
Part2に関しては、音声のみで構成されているため移動中でも学習が可能です。
いつどこでも対策ができるよう音声はiphoneに入れ、イヤホンを常に持ち歩いていました。
答えをスマホに保存しておき、移動中でも答え合わせできるようにしておきました。
スクリプトを印刷したのを持ち運ぶのも一つの手段だと思います。
5W1H問題、or問題は頻出なのでしっかりと対策する
5W1H(疑問詞)
・Where’s the meeting room?
(会議室はどこですか。)
・How can I get in touch with you?
(あなたにどうやって連絡をすればよいですか。)
・What time is your flight?
(あなたのフライトは何時ですか。)
上記のような疑問詞から始まる質問が必ずと言っていいほど出題されます。
Yes/Noでは答えれないため、質問に適した応答の選択肢を選ぶ事になります。
逆に言えば、Yes/Noの選択肢は消去できると言う事です。
or問題
もう一つYes/Noでは答えれない質問としてor問題が挙げられます。
・Would you like some coffee or tea?
(コーヒーか紅茶はいかがですか。)
といった2者択一問題。どちらかを選ぶ必要があります。
5W1H(疑問詞)の質問に対して全て答えてくれるとは限らない。
「Where:どこ」の質問に対して「場所」を答えるとは限らず、
「What time:何時」に対して「時間」を答えてくれるとは限りません。
「Let me double-check:再度確認します。」や「Ask Mike:マイクに聞いてみて下さい。」といった返し方もあります。
多くのパターンを知っておくことが得策です。
Part3(会話問題)
問題:30問
問題形式:2人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。
解答方法:会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、
4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 各会話には設問が3問ずつある。
Part4(説明文問題)
問題数:30問
問題形式:アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。
解答方法:各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、
4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各トークには質問が3問ずつある。
設問・選択肢の先読み(速読)の練習をする
リスニングの対策なのに設問・選択肢の速読トレーニングは意味がないと思われるかもしれませんが、
TOEIC Part3,4のリスニングではこの設問・選択肢の先読み(速読)が重要になってきます。
問題の解き方の流れとしては、
Part3に入る前、最初にディレクションズが流れる。
その間に、41〜43番の設問と選択肢を先に読む。
↓
会話が終了したら、すぐに問題を解き始める。
また、会話が終了した後に41〜43番の設問の読み上げ音声が順に流れますが、無視して解答を続ける。
↓
目標としては、42番の設問が読み上げ終わったあたりで3問分(41〜43番)
の解答を全て終え、44〜47番の設問と選択肢の先読みに移ります。
↓
44〜47番の会話が始まりそうになったら、先読み作業を止め、音声に集中する。
上記の作業が出来るようになるまで設問・選択肢の先読み(速読)練習をしました。
音声は待ってくれないため、設問と選択肢を素早く読む必要があります。
普段から先読みのトレーニングをすることをお勧めします。
設問と選択肢の先読みリズムを崩さない
設問と選択肢のリズムを崩さないために、Part2の時と同様、集中力が必要です。
対策中も本番の流れ通り取り組みました。
先読みのリズムが崩れてしまうと次の問題にも影響がでてしまいます。
先読みペースを崩さず、正確に解答できるように練習を重ねて下さい。
わからない問題に苦戦して先読みペースが乱れそうになった場合は、あっさりと飛ばしてしまいましょう。
2、3問捨てる代わりに、先読みのリズムを取り戻す事のほうが価値あることだと思います。
ポイントを絞って聴く
先に読んでおいた設問・選択肢をもとにポイントを絞って聴きます。
全ての音声を漏れなく聞き取らないと解答ができないわけではありません。
Part3、4で出題される質問パターンを身につける
模試や問題集を繰り返し行い、質問の種類、トークの内容のパターンを身につけましょう。
Part3の質問パターンとして、
・会話の場所
・職業
・問題点 等….
Part4のトーク内容として、
・空港の放送
・留守電
・ラジオ放送 等…
上記のようなパターンがあります。
リーディングパート
Part5(短文穴埋め問題)
問題数:40問
問題形式:短文穴埋め問題
解答方法:不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
Part6(長文穴埋め問題)
問題数:12問
問題形式:長文穴埋め問題
解答方法:不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
時間を計って行う
リーディングパートは時間との戦いです。
その為、模試をやる時は時間を計って解きましょう。
目標タイムは
Part5は1問20秒、
Part 6は1問30秒(3問で1分30秒)
Part5、6を19〜20分で全て解き終える。
上記の時間内に解き終われるように何度も対策を行いましょう。
最初は、目標タイムに入らなくても少しずつタイムを縮めていけば
必ず目標タイム内に解けるようになってきます。
Part5,6はPart3,4の設問・選択肢の速読トレーニングにもなる
Part5,6はPart3,4で重要となる設問・選択肢の速読トレーニングにもなります。
Part5,6で磨いた速読がPart3,4の設問・選択肢の速読にも活かされます。
Part7(読解問題)
問題数:48問(1つの文書:28問、2つの文書:20問)
問題形式:いろいろな文書を読解。各文書には設問が数問ずつある。
解答方法: 設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
長文を深く理解する
問題を解き終わり、答え合わせの時にただ答えと日本語訳を参考にするだけでは意味がありません。
文法、構文、わからない単語を調べる、といった事を細かく行いましょう。
わからない所は納得できるまで突き詰める事をお勧めします。
解答方法を見つける
なぜこの問題の答えがこうなるのか、その根拠を徹底的に探りましょう。
問題に対する答えの根拠は必ず長文の中に含まれています。
その根拠を「さがし」ながら問題を解いていきます。
長文を読みながらキーワードを「さがす」事がポイントです。
速読だけが全てではありません。
速く読む事に加え正しく解答できる能力も必要です。
教材の使用方法編
わからない単語がでてきたら覚える
使用している教材に知らない単語がでてきたら意味を調べ余白に書き込みます。
特に、公式問題集で知らない単語が出てきた場合は要チェックです。
公式問題集で使われているぐらいですから、本番でも頻出度が高い単語です。
単語帳を使用して単語学習をする場合は、TOEICによく出る単語帳を使用する事をお勧めします。
模試を行う時は本番同様マークシートを使用する
模試を行う時は本番同様にマークシートを使用して解きましょう。
そして本番で使う鉛筆、消しゴムも使用します。
回答にマークしている時も刻々と時間は過ぎていきます。
マークシートを普段から使うメリットとして、本番時のマークミスの減少にもつながります。
公式問題集を使い込む
公式問題集は、TOEICのテストを作成しているアメリカのテスト開発機関「ETS」が作った問題集なので、
問題の質がよく、高得点取得のために大いに役立ってくれます。
公式問題集を使って、対策をひたすら行うことにより、TOEICによく出る単語・会話・文書のパターンが身につきます。
模試は解き終えてからが「本番」
模試を解きおえ、答え合わせをし、予想スコアで自分の点数を確認して終了。
これでは何も身につきません。
模試を解き終えたあとは、徹底的に間違い直しをして下さい。
特に、間違えた問題は「なぜ違うのか?」を分析してみて下さい。
間違えたのには「理由」があります。
解説を読み、さらに自分でも間違えた理由を再現して落とし込む作業が大切です。
同じ教材をひたすら使い込む
良い結果、高得点を取るために、たくさんの教材をこなす必要はありません。
同じ教材をひたすら復習することのほうが重要です。
1つ1つの教材が身に染み込むまでなんども解くことをお勧めします。
隙間時間を利用する
少しでも時間が空いたらTOEICの勉強に使っていました。
その為、持ち運びが可能なTOEIC対策用の書籍はカバンの中に入れて持ち歩いていました。
最後に
壁にあたって挫折しそうになった時、こちらの記事を参考にしてみ下さい。
英語力0から独学でTOEIC945点を取得した私が壁にぶちあたった時に考えた5つのこと
諦めず、今日も一緒に勉強を頑張りましょう!(・∀・)
ここまで記事を読んで頂き、ありがとうございます(__)
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