《続》英語のネイティブスピーカーは使わない、日本人が間違いやすい英語のフレーズ10選【その2】

文法的に間違いではないけど、ネイティブが聞いたときに違和感を持つ英語のフレーズをこの記事で紹介したところとても好評でした。
今回は第2弾となります。
多くの日本人が共通して使いたがる表現が、ネイティブにとっては違和感があるというケースは結構たくさんあります。
せっかく英語を勉強したのにちょっとしたニュアンスの違いで間違って伝わってしまったり、誤解を生じたりするのはもったいないですね。
英語として難しいものでなく「知っているかどうか」だけなので、そういった表現はなるべく多く覚えてしまった方がいいですね。
今回はそういうフレーズをいくつか紹介します。
ちなみに、上の×が日本人が使いがちな表現で、下の○がネイティブがよく使うフレーズです。上の表現が全て間違いというわけではなく、ネイティブには不自然に聞こえるということです。
これらは理屈ではなくそのまま覚えてしまった方がいいですね。
この記事の目次
じゃあ、またね
○ See you!
日本人は友達や同僚と別れ際のあいさつとして使いがちですが、「またいつか。」とか「これでお別れですね。」と言っているように聞こえてしまいます。
ネイティブは”See you!”か次に会う日が決まっている場合は、”See you on Monday.” などの曜日を入れて使います。
そっちへ行ってもいい?
○ Can I come over?
日本人は”go”を「行く」、”come”を「来る」と覚えているのでこうなってしまうのですが、認識を以下のように改めましょう。
話し手と聞き手以外の第三の空間に移動する場合→”go”を使う。
聞き手の方に近づいて来る場合→”come”を使う。
あなたはそれでOKですか?
○ Is that OK with you?
たとえば友達とのアポを月曜から火曜に変更して欲しいとお願いした後に、日本人はその変更はOKか聞きたくて上のように言ってしまいがちです。
しかし、この場合のOKの主語は「あなた」ではなくて「変更すること」ですので上記のように言います。
一方「あなた」が事故にあったとか病気になった場合は、OKの主語は「あなた」ですから”Are you OK?”を使います。
もう一度言ってください
○ Sorry? / Excuse me?
相手の言っていることが聞き取れなかったとき日本人は上記のように言いがちです。しかし “Once more”は教師が生徒に「さあもう一度!」というときに使うような表現です。
したがって、初対面の相手にこれを使うと「えらく不躾なことを言うわね」と思われかねませんので注意しましょう。
気にしないで
○ Don’t worry about it.
日本人に浸透している間違った英語の上位に入るのがこのDon’t mind.です。
これを英語だと思って「ドンマイ、ドンマイ」と言っている日本人をよく見ますが、このような表現は英語にはありませんので通じないと思ったほうがいいでしょう。
Never mind.または”Don’t worry about it.”のように言います。
タバコを吸ってもかまいませんか?
○ Do you mnd if I smoke?
この表現も学校で習うのでよく使う日本人がいますが、タバコを吸う前に使うとちょっとおかしなニュアンスになります。
“Do you mind my smoking?” というのは、タバコを吸っている途中で「ところで私の吸っているタバコ気になる?」というニュアンスになってしまいます。
タバコを吸う前に、相手に吸ってもいいか聞きたい場合は“Do you mind if I smoke?”と聞きます。
彼にはよくあることだが・・・
○ As usual・・・
日本人が英語を学ぶ教科書には上記の表現が重要な慣用表現として記載されています。しかしネイティブが普段の会話でこの表現を使うことは全くないと言っていいでしょう。
このように実際には使われない英語が重要表現として教科書に載っていることが多いですが、私の感覚からすると不思議でなりません。
日本では子供が減っています
○ The number of children is decreasing in Japan.
これも間違いやすいですが増えたり減ったりするのは子供の「数」なので、上記のように言います。
英語をマスターしたいです
○ I want to learn English.
日本語では○○をマスターすると気軽に使いますが、masterというのは達人とか極めるというニュアンスがあるので初心者が上記のように言うと大げさに聞こえます。
日常生活で困らない程度に英語を身に付けたいのであれば、” I want to learn English” の方が適切でしょう。
掃除機がまた故障しちゃった
○ The vacuum is broken again.
日本人は「故障している」=”out of order”と覚えているため上記のように言ってしまいますが、”out of order”は「公共物」が壊れている場合にしか使えません。
たとえばエレベーターや自動販売機、パーキングメーターなどの公共物が故障している場合は、”out of order”を使います。
もっと知りたい方に
日本人が使いがちだけどネイティブは使わないし、不自然に聞こえてしまう英語の表現はまだまだたくさんあります。
もし興味がある方は『日本人の9割が間違える英語表現100 (ちくま新書1230)』にもっとたくさん紹介してありますので見てみてください。
英語のネイティヴの方からみて、日本人が使う英語で気になって仕方ないものばかりを集めてあります。
「あー自分もこの英語使ってたなー」というものが見つかるかもしれません。
ちなみに以前この記事で紹介した書籍とはまた別のものです。
ちなみに以前紹介した書籍はこちらです。